【2026年】幼児のかけっこ練習|3歳-6歳の走り方のコツと家でできる運動遊び
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運動会が近づくと、「かけっこの練習を家でもさせたほうがいいのかな」と気になりますよね。この記事では、3歳から6歳の幼児に向けたかけっこの練習方法を、走り方のコツと年齢別の運動遊びに分けてまとめました。園庭のような広い場所がなくても、廊下やベランダ、近所の公園でできることだけを集めています。
速く走らせることよりも、走るのが楽しいと思えているかを先に確認してほしい、というのがこの記事の立場です。幼児期は動きの土台をつくる時期で、フォームの完成はそのあとについてきます。
著者:RAMÜNEスタッフ|更新日:2026年9月
この記事の内容
- かけっこの練習を始める前に決める3つのこと
- よくある失敗パターン
- 3歳から6歳の走りはどう育つか|年齢別の発達の目安
- 走るのが遅い・走り方が気になるときに見るところ
- かけっこが速くなる走り方のコツ|姿勢・腕・足・ゴール
- スタートの構えとスタートダッシュの練習
- 3歳のかけっこ練習|「走るのが楽しい」をつくる運動遊び
- 4歳のかけっこ練習|まっすぐ・リズムよく走る
- 5〜6歳のかけっこ練習|フォームとスタートを仕上げる
- 家の中とベランダでできる練習|場所がなくてもできること
- 練習が続けやすくなる道具
- 走る日の靴|サイズの測り方と履かせ方
- 運動会本番までの2週間の過ごし方
- まとめ|年齢別かけっこ練習の早見表
- 走ったあとも毎日着る一枚|RAMÜNE
- 安全に練習するためのポイント
- 「速くならなくてもいい」声かけの言い換え
- よくある質問
かけっこの練習を始める前に決める3つのこと
やみくもに走らせる前に、この3つを決めておくと練習が続きます。幼児のかけっこ練習でいちばん多い失敗は、練習そのものがきらいになってしまうことです。
① 目的
順位ではなく動き
「1位を取る」ではなく「最後まで全力で走りきる」を目標にすると、結果に関係なく達成できます
② 1回の長さ
10分まで
幼児の集中は短く、長くやるほど雑になります。楽しいうちに終えるのが次につながります
③ 直すところ
1回に1つだけ
腕・姿勢・足を同時に言うと、子どもはどれも直せません。今日は腕だけ、と決めます
文部科学省の幼児期運動指針は、幼児について「毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましい」としています。ここでいう60分はかけっこの練習時間ではなく、園での外遊びも登園の歩きも含めた一日の合計です。つまり、かけっこのために特別な時間を長く取る必要はありません。10分の練習を、いつもの外遊びに足すくらいでちょうどよいと考えてください。
練習を習慣にするうえで地味に効くのが、「これを着たら走る日」と子どもが分かる一枚を決めておくことです。着替えのたびにもめる時間が減るぶん、そのまま外に出られます。
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よくある失敗パターン
先に「やらないこと」を決めておくと、練習が親子げんかになりません。どれも、かけっこの練習でつまずきやすい典型です。
❌ 本番と違う場所・違う靴でだけ練習する
室内で裸足の練習だけをして、本番は園庭で運動靴、では足の感覚が別物です。本番の2週間前に一度、当日と同じ靴・靴下で屋外を走らせておきます(→ 2週間の過ごし方)。
❌ 園から帰った子に「◯◯くんに勝てた?」と聞く
勝ち負けを最初に聞かれると、走った内容ではなく結果だけが一日の記憶になります。聞くなら「今日はどこまで走ったの」から。動画を撮っておくと、順位以外の変化を親子で確認できます。
❌ 練習のために、いつもの外遊びを減らす
かけっこの時間をつくろうとして公園で遊ぶ時間を削ると、走る量は差し引きで増えません。練習はいつもの外遊びに10分足すだけにして、遊ぶ時間そのものは減らさないでください。
3歳から6歳の走りはどう育つか|年齢別の発達の目安
同じ「かけっこ」でも、3歳と6歳では体の中で起きていることが違います。文部科学省の幼児期運動指針は、年齢ごとの動きの育ち方を次のように説明しています。ここを押さえておくと、その年齢に無理なことを教えずに済みます。
🚼
3歳から4歳ごろ|動き方が「上手になっていく」入口
指針は、この時期を「基本的な動きが未熟な初期の段階から、日常生活や体を使った遊びの経験をもとに、次第に動き方が上手にできるようになっていく時期」と説明しています。つまり経験の量そのものが伸びしろで、フォームを教える段階ではありません。腕の角度を指導するより、坂を駆けおりる・追いかけっこをする回数を増やすほうが効きます。
この時期にやること: 走る場面を増やす/転ばずに止まれるようにする
🧒
4歳から5歳ごろ|動きが定着し、友だちと走るのが楽しくなる
指針では「それまでに経験した基本的な動きが定着しはじめる。友達と一緒に運動することに楽しさを見いだし、また環境との関わり方や遊び方を工夫しながら、多くの動きを経験するようになる」とされています。3歳からの合図あそびが、このころ友だちと同時に走り出す競走の形になっていきます。
この時期にやること: まっすぐ走る/合図で友だちと同時に走り出す
🧑
5歳から6歳ごろ|むだな力みが減り、フォームが仕上がる
指針は「無駄な動きや力みなどの過剰な動きが少なくなり、動き方が上手になっていく時期」としています。腕を振る・上体を起こすといった、いわゆる走り方のコツがはじめて体で理解できるようになるのがこの時期です。3歳に教えてもぽかんとされたことが、5歳では2〜3回で伝わります。
この時期にやること: 腕の振り/スタートの前傾/最後まで抜ける
参考: 文部科学省「幼児期運動指針」
走るのが遅い・走り方が気になるときに見るところ
「うちの子だけ遅い気がする」「走り方がなんだかおかしい」と感じたとき、原因は大きく3つに分かれます。どれなのかで、やるべき練習が変わります。まずは見分けるところから始めてください。
🕒
① 走る経験の量が足りない|いちばん多い原因
走る動きは、走った回数そのもので育ちます。園庭で遊ぶ時間が短い、移動がベビーカーや自転車中心、といった生活だと、単純に走った回数が少ないだけのことがあります。見分け方は簡単で、公園で30分自由に遊ばせたときに、自分から走り回るかどうか。走らないのではなく走る機会がなかっただけなら、追いかけっこの回数を増やすのが最短です。
ここに当てはまったら: 3歳のセクションの追いかけっこ・動物歩きから始める
🧗
② 体を支える力がまだ育っていない|姿勢が崩れるタイプ
走ると上体が横に揺れる、すぐに座り込む、片足で立てない。こうした場合は、速さ以前に体を支える力が育っている途中です。見分け方は、くま歩き(四つんばい)で廊下の端まで行けるか、片足で3秒立てるか。できないなら、走る練習よりも支える動きの遊びを増やすほうが結果的に速くなります。
ここに当てはまったら: 動物歩き・スキップ・テープのケンケンパなど、支える動きの遊びを先に(3歳・4歳のセクションと「家の中とベランダでできる練習」)
🔍
③ フォームのくせ|5歳ごろから直せる
腕が前に出るだけで後ろに引けていない、かかとから着いている、つま先立ちで走っている、ゴールの手前でゆるめている。これらはフォームのくせで、5〜6歳なら数回の練習で見た目が変わります。横から10秒の動画を撮ると、どれに当てはまるかがすぐ分かります。
ここに当てはまったら: 次のセクションの姿勢・腕・足・ゴールのコツを1つずつ
3つのどれにも当てはまらないのに気になる場合は、園の先生やかかりつけの小児科に相談してください。はっきりした症状が出てからでなくてかまいません。相談したほうがよい具体的なサインは、記事の後半の安全に練習するためのポイントにまとめています。
かけっこが速くなる走り方のコツ|姿勢・腕・足・ゴール
走り方のコツは、突きつめると姿勢・腕・足、そしてゴールの抜け方の4つです。ただし幼児に伝わるのは、角度や理屈ではなく「見た目のたとえ」のほうです。そのまま声に出して使える言い方をつけました。
🧍
姿勢|おへそを前に、目線はゴール
背すじを軽く伸ばし、目線はゴールのほうへ。下を向くと自然に上体が丸まり、足が前に出にくくなります。幼児に「背すじを伸ばして」は伝わりにくいので、「おへそを前に出して走ろう」と言い換えると一発で通じます。ゴールの先に目印(コーンや大人)を置くと、目線が自然に上がります。
声かけ例:「ゴールの向こうのパパを見ながら走ってきて」
💪
腕|ひじを曲げて、後ろに引く
ひじを軽く曲げ、前後に大きく振ります。幼児がやりがちなのは、手を前に出すだけで後ろに引けていない振り方です。「前に出す」ではなく「後ろにひじを引く」と伝えると、前へは勝手に戻ってくるので形が整います。手はグーでもパーでもかまいません。
声かけ例:「ひじで後ろの人をつつくみたいに引いてみて」
🦶
足|足のうらぜんぶで、とんとん前へ
かかとから着くと、地面からの力がブレーキになります。とはいえ幼児に「つま先接地」を教えると、つま先立ちで走るくせがついてしまいがちです。「足のうらぜんぶで、とんとんと地面を押す」くらいの伝え方が安全です。リズムよく足が出ていれば、この年齢では十分です。
声かけ例:「足のうらでとんとん、って音を鳴らして走ろう」
🏁
ゴール|線の手前でゆるめない
幼児のかけっこで最後に順位が入れ替わる原因のほとんどは、ゴール直前の減速です。ゴールラインではなくその3歩先を目標にして走り抜けると、自然に速度が保てます。ゴールの5m先に立って手を広げ、そこまで走ってくるように伝えると分かりやすいです。
声かけ例:「ゴールじゃなくて、ママのところまで走っておいで」
💡 今日は腕、明日は目線、と1回1つずつ。4つそろうのは5〜6歳ごろからで十分です。
スタートの構えとスタートダッシュの練習
幼児のかけっこは距離が短いので、スタートの出遅れがそのまま結果に残ります。腰を落とす構えと前傾は5歳ごろから特に効果が見えます(合図で待つ・反応する遊びは3歳からできます)。
🧎
構え|棒立ちをやめて、腰を落とす
「よーい」で棒立ちになっていると、合図から動き出すまでに一拍かかります。片足を半歩下げ、ひざを軽く曲げて、体をわずかに前に傾けた形をつくります。倒れそうになるのを足で受け止めるくらいの前傾がちょうどよい目安です。
準備するもの: なし(家の廊下でも確認できます)
🗣️
合図|「よーい」で止まる練習をセットにする
スタートの練習でつまずくのは、たいてい合図で飛び出してしまうフライングのほうです。「よーい」で3秒静止してから「ドン」を出す、を何度か混ぜると、待つ力がつきます。本番で待てずに注意されるより、家で笑いながら練習しておくほうが気持ちが楽です。
準備するもの: なし/親の声だけ
⚡
5m ダッシュ|短く、全力で、何本も
長い距離を走らせる必要はありません。5mだけ全力で走って止まる、を3〜5本。距離が短いぶん最後まで全力が出せるので、全力で走る感覚そのものが身につきます。本数を増やすより、1本ごとにしっかり休むほうが速く走れます。
準備するもの: 目印になるもの2つ(コーン・くつ・ペットボトルなど)
↗️
前傾スタート|3歩だけ下を向いていい
スタート直後だけは前に傾いたまま走り、3歩ほどかけてだんだん体を起こします。最初から上体を起こすと加速が鈍り、最初から下を向いたままだと転びます。「はじめの3歩だけ前かがみ、そのあと顔を上げる」と分けて伝えると、5〜6歳なら再現できます。
準備するもの: なし
3歳のかけっこ練習|「走るのが楽しい」をつくる運動遊び
3歳はフォームを教える時期ではありません。走る場面の数そのものを増やすのが、この年齢のかけっこ練習です。遊びの形にすると、そのまま練習量になります。
🏃
追いかけっこ|逃げる役を子どもにする
追いかける側だと相手のペースに合わせてしまうので、子どもを逃げる役にすると全力が出ます。捕まえたらすぐ交代して、また逃がします。3歳で走るのがきらいになる原因の多くは「走らされている」感覚なので、逃げ役は相性がよい遊びです。
準備するもの: なし(走らせる前に、使う場所の小石や枝を親が拾っておきます)
🐘
動物歩き|くま・かに・うさぎで体を支える
四つんばいのくま歩き、横に進むかに歩き、両足でぴょんぴょん跳ぶうさぎ跳び。走るために必要な体を支える力は、走るより先にこうした動きで育ちます。廊下の端から端までを1種類ずつ、で十分です。
準備するもの: なし/⚠️ フローリングでは靴下を脱がせてください(滑って転びます)
🎈
風船キープ|落とさないように追いかける
ふくらませた風船を落とさないように、手や頭で打ち上げながら追いかけます。止まって走ってを何度も繰り返すので、方向転換と急な加速、そして転ばずに止まる動きが一度に練習できます。室内でもできます。
準備するもの: 風船1個/⚠️ 割れた破片は誤飲・窒息の原因になるため、割れたらすぐ拾って捨てます
💡 3歳の練習はここまでで十分です。腕の振り方を教えたくなっても、この年齢では意味が伝わらないことのほうが多いので、5〜6歳になってからで十分です。
4歳のかけっこ練習|まっすぐ・リズムよく走る
4歳になると、合図で友だちと同時に走り出す形が成立しはじめます。合図あそびそのものは「家の中とベランダでできる練習」にまとめました。ここでは、まっすぐ走ること、リズムよく足を出すこと、片足で蹴り出すこと、減速せずに向きを変えること——この4つを遊びの形にしています。
➡️
まっすぐ走る|2本のラインの間を走る
コースをはみ出す走り方は、それだけで距離が長くなります。地面に置いた目印を2列に並べ、その間を走り抜けます。目線がゴールに向いていれば、体は自然にまっすぐ進みます。うまく走れたら、幅を少しずつ狭くしていくと集中が続きます。
準備するもの: 目印になるもの4〜6個/片付けのコツ: 走り終えたら子どもに回収係を任せる
🎵
リズム走|「いち・に・いち・に」で足をそろえる
親が横で手拍子を打ち、そのリズムに合わせて足を出します。速く走らせるのではなく、一定のリズムで走り続ける感覚をつくるのが目的です。リズムが崩れるところが、その子の苦手な局面です。
準備するもの: なし/親の手拍子だけ
🦘
スキップ|片足で体を上に押す感覚を覚える
スキップは、片足で地面を押して体を持ち上げる動きです。走りの蹴り出しと同じ動きが入っています。4歳ごろにできるようになる子が多く、できない場合は歩きながら片足だけ跳ぶところから始めます。
準備するもの: なし/⚠️ 慣れるまでは平らな場所で行ってください
🔄
ジグザグ走|止まらずに向きを変える
目印を3〜4個ジグザグに置いて、その間を走り抜けます。減速せずに向きを変える練習で、園庭のコーナーがあるコースにそのまま効きます。最初は歩いて順路を確認してから走らせると、迷って止まりません。
準備するもの: 目印になるもの3〜4個
5〜6歳のかけっこ練習|フォームとスタートを仕上げる
むだな力みが減ってくる5〜6歳は、走り方のコツがはじめて体で分かる時期です。ここまでの遊びに、フォームとスタートの仕上げを足していきます。
💪
腕振りだけの練習|その場で20回×3セット
その場に立ち、ひじを曲げて前後に20回振ります。3セット行い、セットごとに少しずつ速くします。走りながらだと足に気を取られて腕に集中できないので、止まった状態で腕だけを切り出すのがコツです。慣れたら、腕を振りながら足踏みを足します。
準備するもの: なし/室内でできます
🦵
もも上げ|親の手のひらまでひざを上げる
4歳からの「その場もも上げ」に、高さの目標を足した形です。その場でひざを高く上げて足踏みします。目標が見えないと高さが出ないので、親が手のひらを腰の高さに構えて、そこにひざを当てさせます。10回を2〜3セット。速さより、ひざの高さがそろっているかを見ます。
準備するもの: なし/親の手が目印になります
🏃
全力走|10〜15mを3〜5本、休みを長めに
5mダッシュで全力の感覚がついたら、本番と同じ距離まで伸ばします。息が整ってから次を走るのが鉄則で、4本目以降でフォームが崩れてきたら、その日は終わりにします。
準備するもの: スタートとゴールの目印/⚠️ 屋外では暑さ指数と水分補給に注意してください
📹
動画で確認|横から10秒撮って一緒に見る
スマートフォンで横から撮って、本人と一緒に見ます。言葉で「腕が振れていない」と言われるより、自分の姿を見るほうが早く直ります。先週の動画と並べて見せると、順位に関係なく上達が確認できるので、本人の自信になります。
準備するもの: スマートフォン/片付けのコツ: 動画は日付でフォルダ分けしておくと比較が楽です
💡 5〜6歳でも1回10分まで。集中が切れたフォームで反復するくらいなら、その日は切り上げてください。
家の中とベランダでできる練習|場所がなくてもできること
広い場所が近くにない日もあります。走らなくてもできる練習だけを集めました。雨で外に出られない週にも、これだけは続けられます。見出しの年齢は目安なので、3歳のうちはケンケンパと合図あそびから、4歳で足踏み系と床テープのラダーを足し、5歳からスタートの構えを加える、という順で増やしてください。
⭕
マスキングテープで輪を描いてケンケンパ(3歳〜)
床にマスキングテープで輪を並べ、片足・両足と踏み分けながら進みます。片足で体を支える動きが入るので、走ると上体が横に揺れる子の土台づくりになります。輪の大きさは足がすっぽり入るくらい。まずはテープで試せます。続きそうなら市販のリングに置き換える手もありますが、製品によってはメーカー推奨年齢が6歳以上のものがあるので、道具のセクションの注意書きを確認してください。
準備するもの: マスキングテープ/⚠️ 靴下は脱がせてください(フローリングで滑ります)
🌙
ベランダ・玄関前で「よーいドン」の合図あそび(3歳〜)
距離が取れない場所でも、合図で反応する練習はできます。「よーい」から2〜5秒のあいだのどこかで「ドン」を出し、その場で1歩だけ踏み出します。待つ力と反応の速さは、これだけでも伸びます。
準備するもの: なし/⚠️ ベランダでは手すりに近づかないよう、開始位置を室内側に取ります
🧦
その場もも上げとスキップの足踏み(4歳〜)
その場でひざを上げる、その場でスキップのリズムを取る。移動しないのでマット1枚ぶんのスペースで成立します。テレビを見ながらでもかまいません。ひざの高さをそろえる段階は、5〜6歳のセクションのもも上げへ進んでください。
準備するもの: 滑らないマット/⚠️ 靴下は脱がせてください(フローリングで滑ります)
🪜
床に貼ったテープでラダー遊び(4歳〜)
マスキングテープで床に等間隔のはしご状の線をつくり、マスを踏まずに足を入れて進みます。足を置く位置が決まるので、リズムと足さばきが同時に練習できます。使い終わったらはがせます。
準備するもの: マスキングテープ/片付けのコツ: 練習後にすぐはがすと粘着が残りません
🚪
廊下でスタートの構えだけ(5歳〜)
走らずに、「よーい」の姿勢をつくって静止するところまでを繰り返します。5mもいりません。廊下の1〜2mあれば足ります。1日3回でも、本番までに積み上がります。
準備するもの: なし/集合住宅でも音が出ません
💡 床にテープでコースを作る遊びは → 100均マスキングテープで作る線路&道路コース|おうちの床で遊ぶ貼り方とはがし方
練習が続けやすくなる道具
道具がなくてもかけっこの練習はできますが、「置くだけでコースになる」ものがあると、子どもが自分から並べたがるので続きます。ここでは3点だけに絞りました。買い足すなら、まず目印から1つで十分です。
目印・コース作り
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📅 使いはじめの目安: 4歳ごろ〜(メーカーの対象年齢表記はありません)
まっすぐ走るコースやジグザグ走の折り返しに置くだけで、何もない場所が練習コースになります。商品ページによると柔らかいPE製で、蹴っても踏んでも割れにくい耐久性があるとのこと。直径19cm・高さ5cmと低いディスク型で、赤・青・黄・緑・オレンジの5色が各2枚の10枚セット。色を分けて置けるので、子ども自身が並べて遊べます。収納袋つきで、公園へは袋ごと持っていけます。
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📅 メーカー推奨年齢: 6歳以上(商品説明の表記。商品情報欄は「対象年齢 幼児」で不一致)
床や地面に並べて、輪の中に足を入れながら進むリング。片足で体を支える動きと、足を置く位置を意識する動きが同時に練習できます。選べるリング径は28cmと38cmで(商品名にある48cmは現在は選択できません)、幼児には28cmが扱いやすいサイズです。表示価格は28cm・10本セットのもので、本数と径によって変わります。商品ページの年齢表記は2か所で食い違っていて、商品情報欄は「対象年齢 幼児」、説明文は「(推奨年齢:6歳以上)」です。幼児と使うなら大人がそばで見てください。地面に置いて使う仕様です(置き場所の注意は「安全に練習するためのポイント」に)。家の床にテープで輪を描く遊びが続いたら、置き換える候補として考えてください。
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📅 使いはじめの目安: 4歳ごろ〜(メーカーの対象年齢表記はありません。商品ページの想定は「小学生・子供・初心者」です)
はしご状のマスに足を入れて走り抜ける、いわゆるラダー。足を置く位置とリズムが決まるので、リズム走の練習を屋外でそのまま再現できます。現役トレーナー監修をうたう製品で、軽量・収納袋つき、専門家監修13種目のメニューが付属します。テープのラダー遊びが物足りなくなってきたら、屋外用に置き換えるとちょうどよい段階です。商品ページには置くだけで固定はされない旨のレビューがあるので、風のある日は端を押さえてください。表示価格は5mのもので、7mも選べます。幼児の練習なら5mで足ります。
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走る日の靴|サイズの測り方と履かせ方
走り方を直すより先に効くことがあります。靴です。幼児の足は数か月でサイズが変わるので、去年の運動会と同じ靴のまま、ということが起こります。大きすぎる靴は脱げないように指で踏ん張るくせをつくり、小さすぎる靴は最後まで走りきる気力を削ります。
📐
測り方|紙とペンで1分、家で足の長さを測る
①壁ぎわの床に紙を置き、かかとを壁につけて立たせます。②いちばん長い指の先に印をつけます(親指がいちばん長いとは限りません)。③かかとから印までをmmで測ります。④左右とも測り、長いほうの数字を採用します。⑤足は夕方にわずかにむくむので、朝ではなく夕方に測ると、小さすぎる靴を選びにくくなります。この数字が「足の長さ」で、靴に書かれたサイズ表記とは別物です。
確認のタイミング: 3〜4か月に一度/運動会の1か月前には一度測っておく
📏
捨て寸|測った足の長さ+5〜10mmの靴を選ぶ
測った足の長さに5〜10mmを足した数字が、選ぶ靴のサイズの目安です。この余裕を捨て寸と呼びます。履かせたあとは、かかとを靴の後ろに合わせた状態で、つま先に5〜10mm(大人の指1本ぶんの半分ほど)の余裕があるかを確認します。余裕が2cm近くあると、走るときに靴の中で足が前に滑り、つま先がぶつかります。
確認のタイミング: 買うとき/履かせるたびに指1本ぶんを確認
👣
履かせ方|かかとをトントンしてから留める
履かせたあとにかかとを床にトントンと当てて、足を靴の後ろまで寄せてからマジックテープを留めます。この一手間があるかないかで、同じ靴でも走りやすさが変わります。本人にも「トントンしてからペタッ」と覚えさせると、園でも自分でできます。
確認のタイミング: 毎回。習慣になるまでは親が仕上げを見ます
🔒
留め具|マジックテープはしっかり最後まで
ゆるく留めた靴は、走るたびに足が中で動きます。つま先に余裕があっても、甲がしっかり固定されていれば足は前に滑りません。デザインでひもタイプを選ぶ場合は、自分で結び直せる年齢かどうかを先に確認してください。
確認のタイミング: 出発前/園に着いたあと
🧦
靴下|厚みと滑り止めを本番と同じにする
練習をくつ下なしや室内用で行い、本番だけ新しい靴下、というのは避けたいところです。厚みが変わると靴の中の余裕も変わります。滑り止めつきの靴下は室内では有効ですが、靴の中では効果がなく、蒸れやすいこともあります。
確認のタイミング: 本番2週間前に一度、当日と同じ組み合わせで走っておく
💡 服のサイズそのものに迷ったときは → 男の子キッズ服サイズガイド|80〜110の目安と失敗しないコツ
運動会本番までの2週間の過ごし方
直前に詰め込むほど、当日の脚は重くなります。2週間を、走る量を増やす前半と、整えて休ませる後半に分けると、本番に一番いい状態を置けます。メニューは年齢別のセクションの内容に読み替えてください(腕振り・もも上げ・全力走・スタートの構えは5歳ごろからが目安です。3〜4歳はいつもの外遊びと合図あそびに読み替えてください)。
| 時期 | やること | やらないこと |
|---|---|---|
| 2週間前(増やす) | 【5〜6歳】全力走を週2回、腕振り・もも上げを毎日3分。【3〜4歳】いつもの外遊びに追いかけっこ・動物歩きを10分足す。どちらも靴のサイズを確認し、当日と同じ靴・靴下で一度屋外を走る(合っていなければこの時点で買い替え、当日まで毎日履いて慣らす) | 本番の直前に新しい靴をおろす |
| 1週間前(整える) | 【5〜6歳】スタートの構えと合図の練習を中心に。【3〜4歳】合図あそびといつもの外遊びだけ。どちらも靴と靴下の組み合わせをもう一度確認する | 距離を伸ばす/本数を増やす |
| 3日前 | いつもの外遊びだけ。早寝を優先する | フォームの新しい指摘(混乱します) |
| 前日 | 「よーい」の構え(3〜4歳は合図あそび)を2〜3回だけ確認。持ち物をそろえる | 走り込み/夜ふかし/「絶対1位ね」の一言 |
| 当日 | 朝ごはんを食べる。出番の前に軽く体を動かしておく | 出番直前の全力ダッシュ(脚が残りません) |
💡 当日の持ち物と観戦準備は → 運動会の持ち物リスト|保育園・幼稚園の観戦準備と当日の流れ
まとめ|年齢別かけっこ練習の早見表
この記事で紹介した練習を、年齢別にまとめました。迷ったときの参考にしてください。難しそうなら、ひとつ下の年齢の行に戻ってかまいません。
| 年齢 | この時期の体 | やる練習 | 家でできる練習 | 育つ力 |
|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 動き方が次第に上手になっていく入口 | 追いかけっこ/動物歩き/風船キープ | テープのケンケンパ/合図あそび(ベランダ・玄関前) | 体を支える力・止まる力・合図を待つ力 |
| 4歳 | 基本の動きが定着し、友だちと走るのが楽しくなる | まっすぐ走る/リズム走/スキップ/ジグザグ走 | その場もも上げとスキップの足踏み/床テープのラダー遊び | まっすぐ進む力・リズム感・蹴り出す力・向きを変える力 |
| 5〜6歳 | むだな力みが減り、動き方が上手になる | 腕振り20回×3/もも上げ/全力走/5mダッシュ/前傾スタート/動画で確認 | 廊下でスタートの構え | フォームの再現・全力を出す感覚・スタートの構えと加速 |
※ どの年齢でも共通です: 1回の練習は10分まで/直すのは1回に1つだけ。
※ 年齢の目安: 合図あそびは3歳からでき、4歳で友だちと同時に走り出す競走の形になります。腰を落とすスタートの構えは5歳ごろからが目安です。詳しくは「スタートの構えとスタートダッシュの練習」を見てください。
💡 順位が思うようにならなかった日の声のかけ方は → 「速くならなくてもいい」声かけの言い換え
走ったあとも毎日着る一枚|RAMÜNE
このブログはRAMÜNE(ラミューネ)が運営しています。子どもの遊び — マスキングテープ・おりがみ・つみき・バルーンアート — をそのままアートにした、1〜6歳の男の子向けのオリジナル子供服ブランドです。かけっこの練習は汚れるうえ、秋は朝と昼で気温が10度近く違う日があります。練習の日にそのまま着せられて、洗濯を繰り返しても気にならない服を選びました。記事のはじめに挙げた半袖は9月半ばまで。ここからは、本番月にあたる9月下旬から10月に着られる長袖を中心に挙げます。
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RAMÜNE / ¥4,250(サイズ 90〜110cm)
おりがみで折ったくるまをアートにした長袖スウェットシャツ。Tシャツの上に着られるので、朝の冷える時間帯や練習後に体が冷えるときの一枚として使えます。乗り物好きの子の秋冬の定番として、通園にもお出かけにも着回せます。
商品を見る →💡 全シリーズをまとめて見る → RAMÜNEの商品一覧(Tシャツ・スウェットの価格帯は¥2,650〜¥4,250、サイズはTシャツが80〜110cm、スウェットが90〜110cmです)
安全に練習するためのポイント
かけっこの練習でいちばん多いけがは、転倒と衝突です。この記事で紹介した練習を安全に続けるために、確認しておきたいポイントをまとめます。
⚠️ 暑い日は暑さ指数(WBGT)を先に見る
環境省の熱中症予防情報サイトが掲載する日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」では、暑さ指数が28以上31未満のとき「熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。10〜20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う」、31以上のとき「特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき」としています。9月はまだ数字が上がる日があります。走る前に確認して、迷ったら室内の練習に切り替えてください。
⚠️ 走る場所は、止まれる距離まで含めて確保する
全力で走るとすぐには止まれません。ゴールの先に5m以上の余地があるか、その先に壁・段差・車道・遊具がないかを、走らせる前に大人が歩いて確認します。地面に置くリングは踏むと滑ることがあるので、走路の上ではなく脇に並べます。平たいマーカーコーンは直径19cm・高さ5cmと低い形ですが、折り返しの目印は走る線のすぐ外側に置くほうが安全です。
⚠️ 靴とくつ下は、走る前に必ず確認する
かかとを合わせずに履いた靴、ゆるく留めたマジックテープ、フローリングで履いたままの靴下は、いずれも転倒の原因になります。室内の練習では靴下を脱いで裸足にするか、滑り止めのあるものにしてください。
⚠️ 痛みや息苦しさを訴えたら、その日は終わりにする
「疲れた」と「痛い」は分けて聞いてください。片脚をかばう、特定の場所を痛がる、走ったあとに強い息苦しさがある、転ぶ回数が急に増えた。このいずれかがあるときは、様子を見るより先に園の先生やかかりつけの小児科に相談するほうが安心です。発達のペースには個人差があり、走り方が気になる場合も、健診の機会に相談できます。
参考: 環境省 熱中症予防情報サイト(日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」)
「速くならなくてもいい」声かけの言い換え
かけっこの練習で親がいちばん迷うのは、練習メニューよりも声のかけ方です。よかれと思って言った一言が、走ることをきらいにさせてしまうことがあります。そのまま言い換えて使える対応表にしました。
| つい言ってしまう一言 | 言い換え | なぜ |
|---|---|---|
| 「がんばれ、1位取ろうね」 | 「最後まで全力で走ってこよう」 | 順位は相手しだいで、本人にはどうにもできません。走りきることなら本人の力で達成できます |
| 「もっと腕を振って! 姿勢も! 足も!」 | 「今日はひじを後ろに引くのだけやってみよう」 | 同時に3つは直せません。1回1つに絞ると、できたところをほめて終われます |
| 「お兄ちゃんはもっと速かったよ」 | 「先週より腕が振れてたね」 | 比べる相手を他人ではなく先週の本人にすると、毎回“伸びた”で終われます |
| 「なんで転ぶの、ちゃんと見て走って」 | 「痛かったね。今日はここまでにしよう」 | 転倒直後の再挑戦は、走ること自体を怖い記憶と結びつけます。翌日以降のほうが早く戻ります |
| 「本番までもう時間ないよ」 | 「今日は5本だけ走ったら終わりね」 | 終わりが見えている練習は集中が続きます。見通しのない練習はいやがられます |
| (結果が出なかった日に)「まあ、しかたないね」 | 「スタートのとき、ちゃんと待てたね」 | 順位以外に見ていた点を具体的に言うと、練習してきたことが本人の中に残ります |
走るのが速い・遅いには、生まれつきの差もあります。練習で変わるのはフォームとスタート、そして全力を出しきることへの慣れです。それ以上を求めないと決めておくと、親も子も練習を楽しめます。走ることをきらいにならずに小学校へ進むことのほうが、この時期は価値があります。
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よくある質問
Q. かけっこの練習は何歳から始めればいいですか?
A. 「速く走るための練習」という意味なら5歳ごろからで十分です。3〜4歳のうちは、追いかけっこや動物歩きのように走る場面を増やすことが、そのままかけっこの練習になります。文部科学省の幼児期運動指針も、3〜4歳ごろを「日常生活や体を使った遊びの経験をもとに、次第に動き方が上手にできるようになっていく時期」としています。
Q. かけっこが速くなるコツを1つだけ選ぶなら何ですか?
A. ゴールの手前でゆるめないことです。幼児のかけっこで順位が入れ替わる原因のほとんどがゴール直前の減速なので、ゴールの3歩先を目標に走り抜けるだけで結果が変わります。ゴールの5m先に立って「ここまで来て」と伝えるのが、いちばん簡単な練習方法です。
Q. 走るのが遅い・走り方がおかしい気がします。練習で変わりますか?
A. まず原因を3つに分けてください。走った経験の量が少ないだけなのか、体を支える力が育つ途中なのか、フォームのくせなのかで、やるべきことが変わります。フォームとスタートは練習で変わり、特にスタートの構えと腕を後ろに引く動きは5〜6歳なら数回で見た目が変わります。ただし走る速さには生まれつきの差もあるので、順位そのものを目標にすると達成できないことがあります。片脚をかばう、特定の場所を痛がる、走ったあとに強い息苦しさがある、転ぶ回数が急に増えた。このいずれかがあるときは、練習ではなく園の先生やかかりつけの小児科への相談が先です。
Q. 家の中でもかけっこの練習はできますか?
A. できます。走らずにできる練習が中心になります。廊下でスタートの構えをつくって静止する、その場でもも上げやスキップの足踏みをする、床にマスキングテープで線を引いて足を入れて進む、などです。集合住宅でも音が出にくい練習を選べば、雨の週でも続けられます。
Q. 運動会の前日は、かけっこの練習をしたほうがいいですか?
A. 前日の走り込みはおすすめしません。当日に脚の疲れだけが残ります。やるなら「よーい」の構え(3〜4歳なら合図あそび)を2〜3回確認する程度にとどめ、あとは持ち物をそろえて早めに寝るほうが、当日のコンディションは良くなります。
Q. かけっこの練習に道具は必要ですか?
A. 必須ではありません。目印になるものは、家にある靴やペットボトルでも代用できます。買い足すなら、平たいマーカーコーンが1セットあると、まっすぐ走る練習もジグザグ走もすぐ作れて、子どもが自分で並べたがるので練習が続きます。
Q. 幼児のかけっこ練習は、1回どのくらいの時間が目安ですか?
A. 10分までを目安にしてください。幼児の集中は短く、それを超えると動きが雑になり、崩れたフォームのまま反復することになります。楽しいうちに終えるほうが次の日につながります。文部科学省の幼児期運動指針がいう「毎日、合計60分以上」は、園での外遊びや歩きも含めた一日の合計なので、かけっこのために長時間を確保する必要はありません。
Q. 走る日の靴は、どんなものを選べばいいですか?
A. かかとを靴の後ろに合わせた状態で、つま先に5〜10mm(大人の指1本ぶんの半分ほど)の余裕があるサイズが目安です。「大きめを買って長く履かせる」は、靴の中で足が滑って走りにくくなります。留め具は自分で確実に締められるマジックテープが安心で、履くときはかかとを床にトントン当ててから留めるのを習慣にしてください。